2024/02/24 07:47
こんにちは。
大円商店ではアイアン家具と表札の製作を承っております。
今回は表札の1番人気商品である【Avenir】の制作風景をご紹介したいと思いブログにしました。
【Avenir】に限らず表札の全般に通ずる作業ですので、当店の表札をご検討されている方はぜひ目を通していただけるとどういったプロセスで商品がお手元に届くのかが見えてきますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
まずお客様から頂いたオーダー内容をイラストレータでデータ化します。
この時点ではまだ完成データではなく、サンプルデータとして一度お客様にデザインのご確認をしていただきます。
もし修正希望箇所がございましたら、データの調整を行いご満足いただけるデザインに仕上げます。
サンプルデータを見てから購入するかを検討したいというお客様もいらっしゃいますので、当店ではそういったご要望も承っております。
お問い合わせフォームよりご希望のサイズと文字を教えていただけましたらサンプルのデータを無料でお送りいたします!
実寸印刷をして取付場所でサイズ感を確認したい場合はPDFデータがあると便利です。PDFが必要な方はお送りいたしますのでお気軽にお問い合わせください。
サンプルのデータ作成は1~2営業日以内にお送りいたしますが、当店は月、火、祝日が定休日となりますのでその点だけあらかじめご了承ください。
鋼材屋さんにデータを送りレーザーカットで表札を切り出します。
カットされた表札が当店へ届きましたら仕上げていきます。
まずレーザーカットで出たバリを取り除きます。
文字の周りは結構細かい箇所が多いので、手作業でやすりをかけバリをとっていきます。
電動工具が使える箇所はグラインダーという工具を使用します。
グラインダーはディスクを変えることで切る、削る、磨くという作業が行える万能な工具です。
次は表札の裏面に取付用のピンを付けていきます。
表札の取付は壁に3mmの穴を開けて表札を差し込みます。壁との距離はピンの差し込み具合で調整が可能です。
壁との距離を多くとると壁に表札の影が映しやすくなります。影を楽しめるのもピンを使った取付のメリットと考えられます。
横から見た時にピンが気になるという場合はなるべく深く差し込むことで気にならなくなります。
当店ではピンの存在が出来る限り気にならないように、出来るだけ細いピンを使い、かつピンが直線上にあるよう配置しています。
ピンが表札のあちこちに付いていると、どうしても横から見た時にピンがたくさん目に入ってしまうので、私は少し気になります。
ドリルでピンを立てるための溝を掘っていきます。
ピンはがっちり取り付けたいので当店では溶接でくっ付けています。
TIG(ティグ)溶接という方法で丁寧に溶接をし、しっかりとした強度でピンを固定していきます。
溶接機の先端の赤くなっている部分が電極になっていて、この先端から電気が流れ表札本体とピンの両方を同時に溶かし、
ドロドロになった2つの材が結合し一体化される、といったイメージです。
ちなみに溶接中はとてつもなく眩しい光を発するので専用の遮光面を被ります。
右にあるロボットのような遮光面を被っているのが私の顔です。
金属は、溶接をすると熱の影響を受けて変形してしまいます。これを歪(ひずみ)といって、大なり小なり必ず出てくる現象です。
曲がった表札やピンを真っ直ぐに修正します。
修正が終わった表札は、グラインダーで表面の小傷などを取り綺麗にします。
この時に、削る熱でまた変形させてしまわないよう、最小限の削りで仕上げます。
真っ直ぐに修正され表面もピカピカに。
これで金属加工は終了、次は塗装です。
塗装をする前に脱脂作業を行います。
これは表面についた油分や汚れを洗浄液で綺麗に取り除きます。油分が残っていると塗料が弾かれて塗装が出来ないので、
丁寧に洗浄液で綺麗にしていきます。
今回、マットブラックに塗装をします。
脱脂が済んだ表札にいきなり黒を塗り始めるのではなく、まず最初に下地材を塗ります。
これは上塗りの塗料の密着性を良くするために行います。
下地材を塗装し、十分に乾いたら上塗りのマットブラックを塗っていきます。
塗料は自動車用の2液ウレタン塗料を使用しています。
屋外で設置されたままになる表札ですから耐久性が求められます。自動車の塗装は耐久性がお墨付きですね。
全ての作業が終了し表札は完成です!
今回制作したオリジナル表札【Avenir】は、正面からのシンプルモダンなスタイリッシュなイメージと、側面から見た時の贅沢な6mm厚の立体感が特徴です。
「シンプルが好きだけど、さりげない個性は出したい」という方におすすめの逸品です。
完成した商品は検品後、梱包し速やかに発送いたします。
発送はゆうパックなので、ほとんどの地域で翌日~翌々日にはお手元にお届けが可能です。
発送は土日祝日は行えませんのであらかじめご了承ください。
今回表札の制作風景をご紹介しました。
無垢材を使った表札の場合、これに木工作業が加わってきますが、表札の文字の部分はだいたいこのような流れで制作をしています。
表札をご検討されているお客様に制作風景がお伝えできたらと思い今回ご紹介させていただきました。
販売商品は主にサイズと文字を変更するセミオーダー式ですが、
お客様のご要望を1から作り上げるフルオーダーでの製作も承っております。
*建設中の夢のマイフォームに取付ける表札で悩まれてる方
*気分転換に表札を新調したい方
私たちはそんなお客様のお力になりたいと思っています。お客様のわがままをお聞かせください!
世界に1つだけの素敵な表札を一緒に作りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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