2025/11/20 06:00
今回ご紹介するのは、鉄板をそのまま切り抜いた番地表札。
普段は名字+番地で作ることが多いですが、今回はあえて“番地だけ”というご依頼でした。
仕上がってみると、これが想像以上にかっこいい。
無骨で潔く、素材の存在感がしっかりと際立つデザインです。

塗装なし、素材そのままの鉄
この表札は、塗装を施さず鉄そのままの状態で仕上げています。
そのため、時間とともに錆びていく過程を楽しめるのが特徴。
新品の時は銀黒のような金属光沢、1週間もすれば徐々に赤茶色が現れ、
やがて深みのあるブラウンへと変化していきます。
まさに「経年変化がデザインになる」表札です。
名字なしの潔さ
名前を入れず、番地だけというのはこの鉄板表札では珍しいパターンでした。
文字が少ない分、空間の余白が際立ち、よりミニマルで、よりインダストリアルな印象に。
無機質なコンクリート壁にもよく馴染み、
数字のフォルムそのものがデザインとして映えます。
こうした潔いデザインは、
「余白の美しさ」や「素材の味」を大切にするお客様から特に好評です。
取り付けにもこだわりを
四隅に取り付けたピンを壁面に差し込んで固定する仕様となっています。
ピンはステンレス製のため、錆の進行がしにくいです。
そしてピンの溶接方法も、あえてステンレスの棒を溶かして溶接をすることで
ステンレスの光沢のある鋲風のアクセントとしました。
鉄の素材感に負けない、どこか工業的な雰囲気が漂います。
機能性とデザイン性を両立したこのスタイルは、
シンプルながらも存在感のあるアクセントになります。

経年変化を楽しむということ
ステンレスのように長く綺麗を保つ、というのも良いですが、
鉄は時間とともに表情を変えていく素材です。
錆が出ることでむしろ“味”が増していく。
錆というのは、一般的には「経年変化」ではなく
「経年劣化」とされネガティブな印象がありますが、
そんな自然な変化を受け入れる心の余裕こそ、
この表札のいちばんの魅力かもしれません。
オーダーありがとうございました。
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