大円商店 オーダーメイドのステンレスアイアン表札・アイアン家具の通販

2025/10/27 06:00

愛知県の山あいを駆け抜けるトレイルランニングの大会「奥三河トレイル」。
その10周年記念大会にあわせ、入賞者へ贈られる特別トロフィーを制作させていただきました。

男女それぞれ1〜3位、合計6本のトロフィー。
自然豊かな奥三河の地にふさわしいデザインを目指し、
地元・愛知県産の三河杉と鉄を組み合わせて仕上げました。

自然の中で生きる木と、力強さを象徴する鉄。
その2つの素材が調和することで、
「奥三河らしさ」と「ランナーたちの強さ」を同時に表現できるよう意識しています。



三河杉と鉄、異素材がつくるバランスの美

今回のトロフィーは、三角形のシャープなフォルムが印象的ですね。
木部には三河杉の無垢材を使用し、やさしい木目と温かみを活かしながら、
サイドを鉄フレームで引き締めることで、現代的で力強い印象を与えています。

デザインのコンセプトは「自然と挑戦」。
ランナーが山の中を進むように、木の柔らかさと鉄の強さが共存する構成に。
一見シンプルでありながら、奥行きと存在感のあるデザインになりました。

木部の加工や鉄の切り文字・溶接は私たち大円商店が担当。
そして、文字の刻印は同じ東栄町でいつもお世話になっている粟代製材所(あわしろせいざいしょ)のレーザー加工機で精密に仕上げていただきました。
奥三河の事業者同士が力を合わせ、地域の素材を活かして作り上げた一点です。



デザインのこだわり ― 細部まで「奥三河」を感じられるように

今回、大会運営様と一緒にデザインを決定しました。

正面には大会名「OKUMIKAWA TRAIL」と順位表記を配置。
数字部分をレーザーではなく、異素材の鉄の切り文字を組み合わせ立体的に仕上げることでコントラストを際立たせています。
背面には大会ロゴとともに制作に関わった粟代製材所と大円商店のロゴをレーザーで刻印しました。
背面の支柱はネジ式で脱着可能となっています。



“奥三河の木で作る”という選択

三河杉は、愛知県奥三河地域の代表的な木材であり、
やわらかく、加工性が高いことから、古くから建築や家具などに使われてきました。
しかし近年は、地域の素材を活かした製品づくりが減少しています。


今回、このトロフィー制作を通して、
「私たちがこの地でもの作りをする意義」を改めて感じました。
三河杉は家具類の製作でずっと活用してきましたが、最近は表札や看板などの「サイン」系がメインの業務になってきており、地域材を活用する頻度が少なくなっていることが課題に感じていました。


そんな中、今回貴重なご依頼をいただき、
「地域の木を使って、地域のイベントのために作品を作る」という、
私たちにとってとても意味のある仕事になりました。

日々の制作では全国のお客様に向けた表札やサインのご注文が多く、
そのほとんどはオンライン上で完結します。
もちろんそれも大切な仕事ですが、
自分たちが暮らす土地の素材で、地域の人に喜ばれるものを作る——
このプロセスには、どこか特別な感情がありました。


完成したトロフィーを手に取ると、
木の香りと鉄の質感、そのどちらにも私たち大円商店らしい空気が宿っていて、
「地域の素材をうまく活用してこそ、ここ東栄町でモノ作りをする意味がある」と実感しました。


地域材を使うことは、単に“地産地消”という言葉にとどまらず、
森を守り、職人の技を次の世代につなぐことにも繋がります。
1本の木からとれる材木の量から見ると、今回使用した木材はわずかな量ですが、
地域の素材を活用していくことが私たちのような小さな工房でもできる地域貢献の形だと思っています。


今回のトロフィー制作を通して、
これからも奥三河から生まれるデザインを意識したモノづくりを続けていきたいと感じました。



愛知県産木材を使った記念品・サイン制作も承ります

大円商店では、今回のようなイベント・企業向けのオリジナル記念品制作にも対応しています。
使用する木材は、愛知県産の三河杉を中心に、
会社ロゴやネーム刻印、金属パーツとの組み合わせなど、自由にカスタマイズが可能です。

「企業表彰にオリジナルの木製トロフィーを作りたい」
「地域イベントで、地元らしい記念品を贈りたい」
「愛知県産材を使った看板を作りたい」

そんなご相談もぜひお聞かせください。
素材からデザインまで、“想いを形にする”ものづくりをサポートします。



■商品についてのお問い合わせはこちらまでお願いします。


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